投資

【2007年~】損した?デメリット?太陽光発電投資とは?

10年程前の太陽光発電ブームに乗って、自宅の屋根に太陽光発電システムを取り付けた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

我が家もその一員です。

そして固定価格買取制度(以下、FIT制度)によって、10年間は高額買取されていたけど、もうすぐ終わっちゃうよ!どうすればいいの!?

そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

みなさんこんにちは! しおかぜ です。

今回は、資産形成の視点から見た太陽光発電について、そして「しおかぜ式発電所」の実力とFIT制度の出口戦略についてお話ししたいと思います。

これから太陽光発電を設置しようか悩んでいる方、また既に設置していてFIT制度終焉に不安を感じておられる方の参考になる記事となっていますので、最後まで楽しみながら読んでいただければ幸いです(笑)

本記事に出てくる単価については、あくまでも筆者宅における執筆時点での数値です。

電力会社や契約内容、またFIT制度については加入時期によっても異なります。

資産

資産とは?

「お金を生み出すもの」 である。

2007年当時、「お金を生み出すものが資産」なんて概念を1mmも持っていなかった筆者は、

「ホントだ。環境によさそう!」

「確かに。時代の最先端だよね!」

などと、訪問販売(S社)の営業マンの口車に乗せられる形でよくわからないまま契約していた。

「先着3棟限定でのご案内です。そう、早い者勝ちです!」

「限定」の二文字に見事にやられた、若気の至りであった。

安易に契約に至ったその行為自体は、非常に危険なものだったかもしれない。

しかし今考えると、まさに「資産」を買っていたのである。

毎日、チャリンチャリンと我が家にお金を届けてくれる存在。

欠かす事の出来ない大切なマネーマシン。

その存在意義はFIT制度が終わった今でも色褪せることはない。

発電所

太陽光発電を設置した家庭には、「〇〇式発電所」の呼称が与えられるのをご存知だろうか。

我が家では「しおかぜ式発電所」となっている。

(確かに、うちは電気を作る能力を持った。発電所。うん、間違ってないな)

なんだか、ちょっと微笑ましい。

(おっ!?しかも電力会社を顧客とした電気を売る事業者ってことにもなるのか。)

「お父さんのことを社長と呼びなさい。」

誇らしげに語ったものの、家族からの返事が無いのはいつものことだ。気になんかしてない。

仕方ないので自分の名刺に「発電所 所長」の肩書を手書きしておこう(笑)

能力

太陽光発電で3.1kWを発電中の表示がされているパワーコンディショナーの写真
太陽光発電の電気と電力会社の電気が混ざり合うパワーコンディショナー。買電と売電の調整もここで自動的に行われている。写真は、太陽光発電で3.1kWを発電しているという表示。

我が家が搭載した太陽光パネルは三洋(現 Panasonic)製、当時世界最高レベルの発電効率を誇る(と、S社 営業が言ってた)もの。

単結晶シリコンパネルHIT。それである。

210Wのパネルを18枚。

つまり、定格出力(公称最大出力)3.78kWのシステムだ。

では実際にどのくらい発電されるのか?

我が家の条件では、過去最高で3.4kWといったところか。

南南東向き、屋根の勾配は標準よりややキツめ。

パネル表面温度約25℃、かつ太陽光が直角に当たるわずかな時間帯に限った数値だ。

一般的な数値で言えば、ピーカンに晴れた11時前後であれば季節を問わず、3.0Kw前後。

なお夏場はパネル温度が上がり過ぎるため、発電効率が落ちる傾向がある。

曇りの日でもおよそ0.8~1.2kW。

雨の日でも電源が入らない日は無い。発電量はほぼゼロではあるが。

もちろん、曇り具合で刻々と発電量は変わるものなので参考程度としていただきたい。

実績

モニターに表示された2021年実績の写真
我が家の2021年の実績。このようにモニターに表示される。

ここで一旦、用語をまとめておきたい。

用語まとめ
  • 発電量 : 太陽光発電により発電した電力量
  • 消費量 : 我が家で消費した電力量(総量)
  • 売電、売電量 : 電力会社に売っている電力、およびその量
  • 買電、買電量 : 電力会社から買っている電力、およびその量

記録が残っている2018年以降の実績(年間)を以下に記そう。

2018年2019年2020年2021年
発電量4,8354,7044,8914,760
消費量7,3867,1017,2586,524
売電量3,8163,6082,3602,477
買電量6,3676,0054,7274,241
自給率65%66%67%72%
我が家の実績表。単位はkWh。

我が家の場合、FIT制度が終了したのが2019年11月。

つまり年単位で見た場合、1年を通してFIT制度の恩恵を受けた年でデータが残っているのは2018年だけで、余った電気を全て売っていたのもこの年まで、ということになる。

特徴

太陽光発電を考えるうえで、少しだけ厄介なのは、「発電したそばから、リアルタイムで使っている」という点である。

筆者も最初は理解するのに苦労した。

発電された電気は
  1. まず家庭内で消費される。
  2. 余ったものが売電される。

この順序なのである。それはいかなる場合においても、だ。

つまり、太陽光発電の金銭的メリットを考える時、

発電された電気は
  1. 本来買わなければならない電気を買わなくて済む。
  2. 余った電気を売ってお金をもらえる。

これら2つの側面を持っている。

具体的に言えば、

発電された電気は
  1. 昼間の買電単価 27円/kWh
  2. 売電単価 48円/kWh(FIT時代)

の価値を生み出している!

と考えられるのだ。

蓄電池

我が家が購入した蓄電池、東芝ライテック製「エネグーン」の写真
我が家が購入した蓄電池、東芝ライテック製「エネグーン」

FIT制度による10年間の(高額な)固定価格買取の終わりが近付いており、頭を悩ましている読者の方も多いのではないだろうか。

その対策の一案として、参考にしていただければ幸いである。

筆者宅では2019年11月をもって、FIT制度が終了している。

つまり売電価格が48円⇒7円へと、約1/7まで下がっているのだ。

これは誰しも逃れられない宿命と言えるだろう。

しかし、家族に「せんちゃん」と呼ばれる筆者が、ただ指をくわえて見ていたはずがない。

我が家では筆者のことを ”せんちゃん” と呼ぶ。

せんちゃんの「せん」とは、守銭奴(しゅせんど)の「銭」。

鬼気としてお金の勉強に取り組む姿を、かわいく表現している。全然嬉しくないが。。

時は2015年、FIT制度終了を数年後に控えたある日、訪問販売(D社)を迎え入れていた。

「売電価格が大幅に下がる見込みです。具体的な価格は未だ決まっていませんが、今まで通り売っていたのでは損ですよ。発電した電気を貯めておいて自宅で使うんです。FIT制度が終わるまでは、夜中の安い電気で充電して、発電が終わった夕方から夜にかけて使うことも出来るんですよ!」

「今なら国からの補助金が50万円出ます。補助金は年々減ってますから、早い方が良いですよ!」

「早い者勝ち・・・」いつか聞いた、テレビショッピングばりの典型的なセールストークである。

そんな話に惑わされる筆者ではない。年齢と共に経験も積み重ねてきたのだ。

熟考に熟考を重ねた(つもり)結果、、、

「確かに、売電価格が下がると困るよね」

「なるほど、そんな対策があるんだ!いいね!」

「むしろ前から気になってたんですよ!!」

あっけないものである。

D社 営業マンの口車に乗せられる形で、採算が取れるかなんてよく考えないまま契約していた。

またもや訪問販売の餌食となる、アホな おっさん。全く成長しない生き物である。

かくして、我が家に「蓄電池」が設置された。

蓄電池の仕様表の写真
蓄電池のスペック(仕様)表

FIT制度 終了後の対策

さて、蓄電池の使い方であるが、

FIT制度が終わるまで

夜間の安い電気 11円/kWhで満充電しておき、翌日発電が終わった夕方以降の電力をこれでまかなう。そうすることで 27円/kWhの電気を置き換えることができる。

その間、太陽光発電については今まで通り、余った電気は全て 48円/kWhで売電する。

FIT制度が終わった後

夜間の安い電気 11円/kWhで満充電しても良いのだが、出来るだけ金銭的メリットを出すため、昼間に太陽光で発電した電気で充電したい。

つまり、7円/kWhで充電する感覚である。

蓄電池のコントローラーの写真
蓄電池のコントローラー。午前8:34だが既に太陽光発電からの充電が始まっている。

もちろん天候は日々、いや、刻一刻と変化する。

なので毎晩、翌日の天気予報をチェックし、蓄電池の残量(充電量)調整に余念がない。

しかしその差は、たった4円/kWh。

ピーカンに晴れた日でも、1日あたり約20円といったところだ。

たったこれだけの金額?とお思いだろうが、これを銀行預金の利息で手に入れるためには、

普通預金(年利0.001%)なら、9億1611万円

定期預金(年利0.02%)でも、4581万円の元手が必要となるのである。

この事実を知っているからこそ筆者は、毎晩毎晩、天気予報をチェックし、手動で蓄電池の残量(充電量)調整を行っているのだ。

そもそも、このような考え方をしていること自体が、守銭奴(せんちゃん)なのかもしれないが。。。

「チリツモを大切にすることで、より早い資産形成を目指している」とご理解いただき、指をさして笑うのはご勘弁いただきたい(笑)

ここでもう一度、我が家の実績表を見てみよう。

2018年2019年2020年2021年
発電量4,8354,7044,8914,760
消費量7,3867,1017,2586,524
売電量3,8163,6082,3602,477
買電量6,3676,0054,7274,241
自給率65%66%67%72%
我が家の実績表。単位はkWh。

2019年11月以降、「4円/kWh」をケチるために、出来るだけ太陽光発電した電気を蓄電池へ充電する努力を続けた結果、2020年からは約35%も「売電量」が減っていることがわかる。

さらに2021年4月からは、上の子供が一人暮らしを始めたため、「消費量」が約10%減っている。そのことにより「自給率」(発電量÷消費量)の値が向上していることも興味深い。

投資

(一体、いくら分くらい発電してくれたのだろうか?)

(太陽光発電を設置したことで得られた金銭的メリットって??)

ここで、ふと疑問が浮かぶ。

設置する時から気にはなっていたものの、そういえば一度も計算したことが無かった。

「元が取れるかどうかですか? こればっかりは、やってみないとわかりません。」

これは最初にS社 営業マンに言われた言葉である。

設置から14年あまり。太陽光発電が資産であることに気づいた今、ぜひ知りたくなった。

つまりこの投資は成功したのか、失敗だったのか。

(ヤバい。なんだかドキドキしてきた。)

太陽光発電

まずはFIT制度に該当していた期間を遡ってみよう。

前述の通り、余った電気を全て売っていたのは2018年までであり、データが残っているのもこの年までとなる。

2018年の天候や気温等、発電量に影響が出る部分がどうだったのかはこの際ご容赦いただき、この年を基準として同じく全量を売電していた2010年までを遡ってみる。

発電された電気は
  1. 昼間の買電単価 27円/kWh
  2. 売電単価 48円/kWh(FIT時代)

の価値を生み出している!

このことより、

2010年~2018年
  1. (4,835kWh-3,816kWh)×27円×9年=275,130円
  2. 3,816kWh×48円×9年=1,648,512円

合計:1,923,642円の価値を生み出した。

もう少し遡ってみよう。2009年は12月からFIT制度に移行しているが、影響は1ヶ月間なので、ここでは考慮しないことにする。

2008年~2009年
  1. (4,835kWh-3,816kWh)×27円×2年=55,026円
  2. 3,816kWh×24円×2年=183,168円

合計:238,194円の価値を生み出した。

最初の年、2007年は12月から稼働したので、1か月間だ。

2007年
  1. (4,835kWh-3,816kWh)×27円×1/12年=2,293円
  2. 3,816kWh×24円×2/12年=7,632円

合計:9,925円の価値を生み出した。

続いて最近の方を見てみよう。2019年は11月までFIT制度だったが、先程とは逆に、すべてをFIT制度として計算する。

ここからは実績データを利用しよう。

2019年
  1. (4,704kWh-3,608kWh)×27円=29,592円
  2. 3,608kWh×48円=173,184円

合計:202,776円の価値を生み出した。

この後、つまり2020年からが、FIT制度終焉後の実績値となる。

太陽光で発電した電気で蓄電池を充電するようになるのもこの時からだ。

その分は、ここでは計算から除く必要があるだろう。

後述する「蓄電池が生み出した価値」と重複してしまうからだ。

なので計算が少し厄介になる。

2020年の実績では、
発電量-売電量=使用した電力量+蓄電池への充電量

となっているのだが、その割合が不明なのだ。

仕方ないので、2019年の実績を①に使用してしまおう。

また、売電単価は7円/kWhとなっていることにも注意だ。

2020年
  1. (4,704kWh-3,608kWh)×27円=29,592円
  2. 2,360kWh×7円=16,520円

合計:46,112円の価値を生み出した。

2021年も同じ手法を使う。

2021年
  1. (4,704kWh-3,608kWh)×27円=29,592円
  2. 2,477kWh×7円=17,339円

合計:46,931円の価値を生み出した。

2022年も同じ手法で3月末までとする。

2021年
  1. (4,704kWh-3,608kWh)×27円×3/12年=7,398円
  2. 662kWh×7円=4,634円

合計:12,032円の価値を生み出した。

ここまでの計算結果をまとめてみよう。

太陽光発電 2007年~2021年

生み出した価値の合計は?

合計:2,479,612円 となった。

蓄電池

同様に蓄電池が生み出した価値を計算してみよう。

蓄電池が生み出す価値
  1. 昼間の買電単価 27円/kWh
  2. 夜間電力での充電単価 11円/kWh

①と②の差額、つまり16円/kWh の価値を生み出している!

我が家の蓄電池の容量は6.6kWhだが、残量ゼロにすると寿命が短くなるらしく毎回1目盛り分を残していること、また損失等も考慮して「毎日5kWhを賄っている」と考えることにする。

つまり年間では、

5kWh × 365日 × 16円 = 29,200円

の価値を生み出している!

あれ?たったこれだけ? 雲行きが怪しくなってきた。

我が家の蓄電池は2015年5月設置である。2015年は6月スタートとして計算しよう。

また2022年は、3月末までとする。

2015年
  • 29,200円 × 7/12年 = 17,033円

合計:17,033円の価値を生み出した。

2016年~2021年
  • 29,200円 × 6年 = 175,200円

合計:175,200円の価値を生み出した。

2022年
  • 29,200円 × 3/12年 = 7,300円

合計:7,300円の価値を生み出した。

2020年以降は、太陽光発電から7円/kWhで充電出来ている分もあるのだが、逆に日差しが不足して満充電できないこともあることから、計算はそれ以前と同様とすることにした。

蓄電池 2015年~2021年

生み出した価値の合計は?

合計:199,533円 となった。

それぞれの購入価格

いよいよ、お待ちかね、購入価格のコーナーだ。

訪問販売で衝動買いしたそれぞれの価格はいくらだったのか?

赤裸々に公開する。

太陽光発電

2,670,000円 − 補助金ゼロ = 2,670,000円

蓄電池

1,848,528円 − 補助金 498,666 = 1,349,862円

太陽光発電については、ちょうど補助金が無い時期であった。

前後には補助金があった時期もあったのだが。。残念。

投資回収率

購入金額に対して、生み出した価値がどれくらいあったのか、その比率を見てみよう。

太陽光発電

2,479,612円 ÷ 2,670,000円 = 92.9%

差額は 190,388円

回収するまでにあと 約4.1年

蓄電池

199,533円 ÷ 1,349,862円 = 14.8%

差額は 1,150,329円

回収するまでにあと 約39.4年

嘘だろ。。めっちゃ損してるやん。。。

せんちゃんは、膝から崩れ落ちた。

まさかの展開

ショックのあまりしばらく寝込んでしまったが、なんとかここに戻って来られた(笑)

続きを記そう。

蓄電池については正直、“目を覆いたくなるような惨状“だということがわかったのだが、現実から目を背け続けるわけにもいかない。

成功者とは、失敗を次の成功へとつなげることができる者のことである。

教訓
  • 訪問販売で安易に買ってはいけない。
  • 購入を検討する際には、感情は一旦横に置いておき、具体的な数字を使って考えなければならない。

これらは、保険の契約にも応用できる教訓と言えるだろう。

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太陽光発電についても今回の我が家のケースでは、「たまたま」FIT制度があったため金銭的なマイナス幅は小さくて済んだのだが、これが無ければもっと大きなマイナスとなっていただろう。

良かった点

傷ついた心を少しでも癒すために、

ここで “取り付けて良かった点” についても触れておきたい。

取り付けて良かった点
  1. 環境対策への貢献
  2. 2階の気温上昇の抑制
  3. 毎月の電気代支払いがラクになった

①環境対策への貢献

これについては、言わずもがなCO2を出さずに電気を作れる点である。

近年世界的に議論されているSDGsにも貢献できているだろう。

まさにプライスレス。お金では測れない価値がある(と信じたい)。

ただし、「太陽光パネルや周辺機器を作る際にCO2が出てるだろう?それはどうなるんだ!?」という声は聞こえなかったことにさせていただく(笑)

②2階の気温上昇の抑制

屋根に太陽光パネルを設置した翌夏から、2階の気温上昇が抑えられていることに気付いた。

考えてみれば当然なのだが、パネルが設置されたことで切妻屋根の南側全面にわたり、日陰が生まれたのである。

直射日光に比べ、屋根そのものの温度上昇が抑えられることで、屋内(特に2階)の気温上昇が抑えられたというわけだ。

これは予想外の利点だった。

③毎月の電気代支払いがラクになった

これは月々電気代を支払う際、その安さを実感できていることだ。

次の表をご覧いただきたい。

上の子供が進学する前、家族4人で生活していた2020年の実績

我が家はオール電化住宅であり、ガス代は存在しない。

つまり光熱費全部でこの金額ということである。

月平均、4,976円。

個人的には「超安くね?」と考えている。

最も安い9月に至っては、3,000円を切っているのだ。

(太陽光発電+蓄電池。なんて家計に優しいシステムなんだ!!)

勘のいい読者の皆様はお気づきだろう。これが負け犬の遠吠えでしかないことを。

なぜなら、いくら月々の電気代が安かろうが、初期投資にかかった金額を回収できていない以上、投資としては失敗、いや、大失敗なのである(泣)

いかん、また悲しさが舞い戻ってきた。。

上記と最新2022年5月を比較してみる。

5月電気代2020年2022年
支払金額(円)5,9256,980
買電量(kWh)334286

同居家族が4人から3人に減ったことで、買電量は減っているのにもかかわらず、支払金額は大幅に増えている。

なんと37.6%も値上がりしていた!!

昨今のエネルギー価格の上昇が家計を圧迫することで確実に、自由に使えるお金を減らしてしまっている。

つまりエネルギー価格の上昇は、デフレ要因なのである。

まとめ

我が家の太陽光発電+蓄電池のシステムについてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。

正直、最初の目論見(もくろみ)としては「FIT制度が終わる対策として蓄電池が有効!」というストーリーを描いていました。

しかし実際に計算してみると、蓄電池はとても他人様(ひとさま)におススメできるようなシロモノでは無いことがわかり、筆者本人が一番ショックを受けるという、まさかの展開となってしまいました。

投資としての太陽光発電&蓄電池
  • 太陽光発電については、FIT制度のおかげで、トントン。
  • 蓄電池は大赤字で資金回収のメドも立たない。

でもこれがリアルなので、包み隠さずお話しさせていただきました。

今回の教訓は大きく2つ。

教訓
  • 訪問販売で安易に買ってはいけない。
  • 購入を検討する際には、感情は一旦横に置いておき、具体的な数字を使って考えなければならない。

読者のみなさまは、筆者の二の舞を踏むことのないよう、十分注意して太陽光発電、さらには各種契約に臨んでいただければ幸いです。

筆者も最近購入しましたが、近年のポータブルバッテリーの進化には目を見張るものがあります。

筆者が購入したポータブルバッテリー

蓄電池についても同様に容量・価格において大幅に進化しているかもしれませんね。

我が家の蓄電池(2015年購入)は全くダメダメでしたが、現代のであればもしかすると・・・

もし購入を検討されている場合は、最新情報をしっかり「数字で」確認しながらですよ!

当初想定していた結論と違うカタチとなってしまいましたが、少しでも読者の皆様のお役に立てれば嬉しいです。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

また次回の記事でお会いしましょう!