このような人、多いのではないでしょうか?
リスクを嫌う日本人は、保険が大好き。いろいろな保険に入っている。
しかしその本質は?と問われると、よくわかっていない人がほとんどです。
少なくとも、私はそうでした。
みなさんこんにちは! しおかぜ です。
保険にはどのような種類があるのでしょうか?また、その有効性とは?
今回は、いざという時に私たちを経済的に支えてくれる。
しかし間違った契約をすると正しい資産形成から大きく遠ざかってしまう、
保険について一緒に学んでいきましょう!
今回のキーワードはズバリ、
保険が有効なのは「起こる可能性は低いが、起こった時の損害が大きい場合」のみです。
(長いな…。笑)
そもそも保険って何?
保険とは、多くの人がお金を出し合い、将来の危機に備えるもの、もしくはその制度のことをいいます。
「相互扶助(そうごふじょ)」という言葉を聞いたことがあると思います。
例えば亡くなった人の葬式費用を出し合う互助会のような制度は、すでに古代ローマ時代からあったことがわかっています。
現在でも保険とは、相互扶助の精神のうえに成り立っていると言えるでしょう。
そして日本は国民皆保険の国で、国民全員が世界トップクラスの公的保険(社会保険)に入ることが出来ており、
多くの場面で助けてもらえるセーフティーネットが用意されている恵まれた環境にあります。
保険にはどんな種類があるの?
保険には、国や地方公共団体が運営している公的保険と民間の保険会社が運営している私的保険があります。
この記事では後者を取り上げますが、私的保険は大きく、生命保険と損害保険に分かれます。
またどちらにも属さない保険を第三分野の保険といいます。
生命保険(第一分野)
人の生死に関して保障する定額給付の保険
定額給付とは、あらかじめ決められた保険金が支払われること。
- 終身保険
- 定期保険
- 養老保険
- 個人年金保険 など
損害保険(第二分野)
偶然の事故で発生した損害を補填する保険
- 火災保険
- 自賠責保険
- (任意の)自動車保険 など
第三分野の保険
生命保険、損害保険のどちらにも属さない、人のケガや病気に備える保険
- 医療保険
- 介護保険
- 傷害保険
- がん保険
- 所得補償保険 など
保険が有効な場面とは?
「保険の営業に言われるがまま契約したけど、中身はよくわかっていない。」という人が大半だと思います。
ここでは、保険加入を考えるうえで最も大切な「保険の有効性」について考えてみましょう。
結論から言うと、「起こる可能性は低いが、起こった時の損害が大きい場合」にのみ有効です。
それぞれのパターンを見てみましょう。
可能性 低い | 可能性 高い | |
損害 小さい | 貯蓄で対応 | 貯蓄で対応 |
損害 大きい | 保険で対応 | 最初から近づかない |
起こる可能性が高いものに保険は成り立たない。
保険って何?でもお話ししましたが、保険とは相互扶助なので、参加者全体に対して保険を使う人の割合が高いと、
保険料がとても高くなるor保障がすごく小さくなることになり事実上、保険として成り立ちません。
その例として、人は必ず老いるものです。起こる可能性が高い典型ですよね。したがって年金保険は成り立ちません。
「あれ?年金保険が成り立たないって言うけど、公的年金保険(国民年金、厚生年金)は成り立っているじゃない?」と思われた方、鋭いですね。
確かに公的年金保険は私たちの老後の強い味方として、存在しています。
公的保険には公的資金が投入されています。公的保険と私的保険の決定的な違いは、ここです。
公的年金保険では、多額の公的資金を投入し、現在の制度を維持しようとしています。
かつ将来、少子高齢化が今以上に進むことによる財源の減少は確実ですが、その影響をできるだけ小さくするために、
現在給付に使われなかった余剰金を年金積立金として保管し、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が投資によりその年金積立金を増やす努力を続けています。
年金保険を成り立たせるためには保険料だけでは足りず、多額の公的資金を投入したうえで将来のための運用にも頼りながらやっと、成り立たせることが出来るんですね。
(ここまでやっても将来の年金額の減少等の制度改悪は確実でしょう。)
つまり財源のほぼ100%を参加者の保険料のみに頼る私的保険では、年金保険は成り立たないと言えるんです。
保険料に対してその保障が低い、つまりコスパの悪い商品しか開発できない。ということですね。
起こった時の損害が小さいものには保険は不要
起こる可能性の高低に関わらず、損害が小さいものには保険ではなく、貯蓄で対応しましょう。
自分で解決できる範囲は自分で解決するべきです。
保険に入る。ということは、その保険を利用するために保険会社へコストを支払う。ということです。
本来支払う必要のないコストですので、その行動は正しい資産形成から遠ざかっていることを意味します。
結論 保険が有効な場面とは?
したがって保険が有効な場面とは、
「起こる可能性は低いが、起こった時の損害が大きい場合」のみと言えます。
具体的に必要な保険とは?
それでは、起こる可能性は低いが、起こった時の損害が大きい場合に有効な保険とは、具体的にどのような保険なのでしょうか?
結論から先に言うと、
- 火災保険
- 自動車保険
- 生命保険
の3種類のみです。多くの保険が存在しますが、たった3種類に絞ることが出来るんです。
火災保険
保険料に見合う補償があり、賃貸であれば年間3,000円程度で入れます。
入居の際に不動産業者オススメの保険に入っている場合には、保険料が高い可能性があるので見直しましょう。
自動車保険
対人対物(無制限)で入りましょう。
もしも大きな事故を起こしてしまったら、巨額の賠償金が必要になります。相手のためにも自分のためにも必ず入りましょう。
ただし、車両保険はコスパが悪いため不要です。自分の車両の修理は貯蓄で対応しましょう。
生命保険
あなたが亡くなった場合に、生活に困る家族が居る場合に入っておきましょう。
ただし遺族年金(社会保険)+貯金で生活できる場合は不要になります。
つまり単身者等で扶養している家族が居ない場合には、入る必要はありません。
「若いうちに入った方が、掛金が安いからお得ですよ。」
保険セールスマンの常套句です。
実際に筆者も入社当初、そう言われて入りました。
しかしよくよく考えてみると、いくら掛金が安くても支払い期間は長くなりますよね。
つまり支払い総額は増えてしまう。それが保険会社の狙いなわけです。
生命保険に入る場合は、掛け捨て一択です。
高い保険料・少ない保障額となるため貯蓄型の保険は一切不要。
また保険会社が投資を行い、その運用成果に応じて保険金や解約返戻金の額が変動する、変額保険も一切不要です。
これらの商品には高い手数料が潜んでおり、保険会社に無駄なコストを払い続けることになるからです。
保険は保険。貯蓄は貯蓄。投資は投資。それぞれに適した商品があります。「混ぜるな危険」ですよ!
なお必要保障額が最大になる時、それは末子の誕生時です。
保険の入り方
まず大前提として、窓口や保険営業を通して契約してはいけません。
少し考えてみてください。
どうして街中に、あんなに立派な店舗を構えられるのでしょう?
新年度ならともかく、そんなに頻繁に保険契約が取れるとも思えない今の時期(10月)に毎日、保険営業の方が職場の前に立っていられるのはなぜでしょう?
そしてその給料は一体どこから出ているのでしょう?
ズバリ、あなたが支払う保険料です。
店舗を維持するのにも保険営業を雇うのにもお金が掛かります。
同じ保険内容なら、そのコストを負担しない方が保険料が安くなると思いませんか?
お客様ではなく自分達に都合の良い商品、つまり貯蓄性が高く多額の手数料を取ることが出来る商品を売られるリスクもあります。
ネット保険がオススメです。
ネット保険にもたくさんの会社、商品がありますが、それらは頻繁に更新されています。
また必要な保障は、家族構成・収入・ライフプラン等によって変わりますし、年齢を重ねるにつれ変化するものですので、都度調べてみてください。
あなたに最適なプランが必ず見つかりますよ!
まとめ
- 保険とは、相互扶助の精神のもと将来の危機に備える助け合いの制度
- 私的保険は、生命保険・損害保険・第三分野の保険 に分けられる。
- 保険が有効なのは「起こる可能性は低いが、起こった時の損害が大きい場合」のみ
- 具体的に必要な保険は、火災保険、自動車保険(車両保険は不要)、生命保険(掛け捨て)
- 保険に入る時は、窓口や保険営業からではなく、ネット保険がオススメ
「ネットから必要な保険だけに入る。」
たったこれだけで、正しい資産形成に大きく近づけます!
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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!