Hobby

【最悪】憧れのサンライズ瀬戸で横浜へ

「寝台特急」

なんと旅情を誘う響きなのでしょうか。

古から鉄道ファン(筆者を含む)が憧れ続けた孤高の存在。

かつて全国を駆け抜けたブルートレインが全廃された現在、

クルーズトレインを除く唯一の定期寝台特急が、

サンライズ出雲号サンライズ瀬戸号

2つ合わせてサンライズエクスプレスになります。

みなさんこんにちは! しおかぜHobby のお時間です。

今回は、自他共に認める「乗り鉄(軽め)」の筆者が

憧れ続けたサンライズ瀬戸に乗車してきましたので

その感想をレポートしたいと思います。

問「もう一度サンライズ瀬戸に乗りたい?」

答「No!」

一体何があったのか?

他ではあまり見ない、忖度無し、実体験を基にしたリアルな感想を含みます。

これからサンライズエクスプレスに乗ろうと考えている方の

参考になる記事になった、と自負しています。

ぜひ最後までお楽しみください。

記事内の感想は、あくまでも筆者の主観によるものです。

必ずしも全ての方に当てはまる内容ではありません。

上りサンライズからレンタカーへの乗り換え?は、こちら

横浜駅からニッポンレンタカーへの経路図
【最適解】上りサンライズ×レンタカーは横浜駅西口が最強上りサンライズ出雲×サンライズ瀬戸号からレンタカーへ乗り換え?る最適な方法を紹介しています。時間もお金もロスの無い、スムーズな乗り換え?をご希望の方は、ぜひ読んでみてください。お役に立てること、この上なしです!...

寝台特急

「特急サンライズ瀬戸 東京行き」のサボ

2022年9月、筆者宅では結婚20周年記念旅行を計画し始める。

目的地もまだ決まっていない段階で、よめかぜから一言。

よめかぜ
よめかぜ
前から乗りたいって言ってた寝台列車、あれでも良いよ。
しおかぜ
しおかぜ
まじで!?サンライズよね。高いよ?
よめかぜ
よめかぜ
いいんじゃない?滅多にないことだし。

確かに筆者は、昔から寝台特急には憧れ続けていた。

最大の憧れだった「トワイライトエクスプレス」は

結局乗ることが叶わないまま、2015年3月12日に廃止。

その二の舞は避けたいと常々考えていたところだ。

しおかぜ
しおかぜ
じゃ、そうしよう。ありがとう!

こうして(たまに優しい)よめかぜの承諾を得て、

初めての寝台特急の旅に動き始めた。

サンライズエクスプレスの詳細は、こちら(Wikipedia)

部屋

サンライズ瀬戸は、ほぼ全席個室の寝台特急である。

その部屋は、

個室A寝台「シングルデラックス」

個室B寝台「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」

普通車指定席「ノビノビ座席」

以上6種類から選ぶことができる。

”ほぼ” 全席個室と書いたのは、普通車指定席「ノビノビ座席」だけは

カーペット敷きのオープンタイプとなっているからだ。

ノビノビ座席
カーテンレールはあるものの、カーテンは装備されていない。
出典:Wikipedia

筆者の場合は2人旅なので、

個室B寝台「サンライズツイン」「シングルツイン」のいずれかとなる。

なお、向かい合わせの個室A寝台「シングルデラックス」を2部屋使い、

ドアを開け放てば1部屋感覚♡

などという貴族も居るらしいが、筆者宅にそんな余裕は無い。

サンライズツイン
窓から見えるのはホームだ。その低さが際立つ。
出典:Wikipedia

(サンライズツインは下段にあるから、眺望が良くないだろう)

という想像と、シングルツインの方が若干安価だったことから、

シングルツインを選ぶに至った。

作戦

サンライズ瀬戸にはシャワー室が備えられている。

10号車と11号車にあるが、11号車は個室A寝台「シングルデラックス」専用だ。

シャワーカードも配られるらしい。

我々B寝台の庶民は10号車にある自販機でシャワーカードを購入、利用するのだ。

滅多に乗れない寝台特急、”シャワーも浴びたい” と考えるのが人情というもの。

シャワーカードをGetすべく、始発の高松駅から乗車することに決めた。

購入

みどりの窓口(イメージ)
出典:Wikipedia

きっぷは、みどりの窓口で購入する。

この「指定券・乗車券申込書」を事前に入手、記入しておくことをお勧めする。

指定券・乗車券申込書

なぜなら、指定券は乗車日前月の同日、午前10:00から発売される。

例えば11月5日乗車の場合、その発売は、10月5日の午前10:00だ。

サンライズエクスプレスのような希少きっぷは、”その瞬間” に買う必要がある。

筆者のようにその時点でホテル、レンタカー等を予約済みであれば、なおさらだ。

もし買うことができなければ、旅程そのものの組み換えが必要になってしまう。

第1希望をシングルツイン、第2希望をサンライズツインで事前記入しておいた。

しかしここで一抹の不安がよぎる。

田舎駅のみどりの窓口は1つしかないのだ。

(10:00の時点で他のお客さんがいたらどうする?)

(MARS(マルス。発券する機械の名称)だって1台しかないだろう?)

(少し前に並んでみるか?)

眠れない日々を過ごし、

いよいよ発売日当日 9:50、みどりの窓口に立った。

緊迫

しおかぜ
しおかぜ
すみません。これって今日の10:00発売ですよね?

指定券・乗車券申込書を見せながら聞いてみる。

駅員さん
駅員さん
そう…ですね。お預かりしますね。掛けてお待ちください。

新人っぽい女性が受け取ってくれた。

ドキドキしてきた。一体どうなるんだろう?

腕時計を何度も見てしまう。

その間も、窓口では普通に他のお客さんの業務をこなしている。

カチ、カチ、カチ… 刻一刻と ”その瞬間” は近づいている。

筆者の緊張も最高潮だ。

そろそろ時計を見るのにも疲れてきた頃、おもむろに窓口が閉まる。

9:58頃だっただろうか?

”只今席を外しております。少々お待ちください”

そんな表示と共に、スクリーンが降ろされた。

続いて、スピーカーから流れる時報の声。

みなさんお馴染み「117番」のあの声だ。

時報さん
時報さん
9時58分、30秒をお知らせします…

プッ プッ プッ プーン…

(おー、スゴイ!! マジかよ…)

筆者のためだけに、窓口は閉鎖され、響き渡る時報の声。

そして打ち込まれるMARSキーボードの音…

それに重なる早鐘のような心臓の音…

これら全てが、その1点に向かい閉じていく。

時報さん
時報さん
10時、ちょうどをお知らせします…

プッ プッ プッ プーン…

一寸置いてから1発、キーボードが力強く叩かれた。

間髪入れずMARSが動き始める。

何枚もきっぷを印刷、吐き出している様子が聞こえてくる。

時報は、いまだ続いたままだ。

成功

こうして購入することができたきっぷは、

a. 乗車券 最寄り駅から横浜駅まで 2枚

b. サンライズ瀬戸シングルツイン2名利用 高松駅から横浜駅まで 1枚

c. 自由席特急券 最寄り駅から高松駅 2枚 (半額)

以上の5枚だった。

なお、c. 自由席特急券については、

サンライズとの乗継割引によって半額で購入することができた。

ラッキーである。

実はこの時「最悪③」の伏線が、すでに張られていたのだが、

この時点ではそれを知る由もない。

最悪①

今日の先頭車両は、クハネ285-3001。JR東海に所属する車両だ。

いよいよ旅行当日を迎える。

その前の行程は遅れる事もなく、

サンライズ瀬戸が発車する時刻の15分前、

21:11着の特急「いしづち30号」で高松駅7番ホームに降り立つ。

と同時に、サンライズ瀬戸への乗り換え客が一斉に動き出す。

若かりし頃の筆者であれば、走っていたかもしれないが、

既にいい大人。しかもよめかぜ同伴である。

冷静に、しかし早足でサンライズ瀬戸の待つ9番ホームへと向かう。

サンライズエクスプレス最新の時刻表は、こちら

出入口。上り列車においては車両後方に位置する。

シャワーカードは10号車前寄りで販売されている。

サンライズ瀬戸に使用される285系電車の出入口は、各車両1ヶ所しかない。

しかしそれは車両後方寄りにある。

つまり10号車出入口から入り、10号車を通り抜けるよりも、

11号車出入口から入り、連結部を通り抜けた方が近いのだ。

事前に調べた通り、その経路で急ぎ自販機へ向かった。

途中で大学生風の若者とすれ違う。

何やらカードを財布に収めながら歩いていた。

(そうそう、それそれ。)

到着すると、すでに4~5人の列が出来ていた。

列の横をすり抜け、その後ろに素早く身を入れる。

シャワーカードの自販機
光り輝く「売切れ」、投入金額「End」の表示が悲しい。
子供
子供
あ~あ、売り切れやって!ざんね~ん。

大きな子供の声と共に、すぐに列がバラけた。

(そんな…)

自販機の前で愕然とする筆者。

今日は木曜日。連休前でも何でもないド平日である。

(平日の始発駅でなら買えるだろう)

完全にサンライズ瀬戸を見くびっていた。

「作戦」の項を思い出して欲しい。

作戦

シャワーカードをGetすべく、始発の高松駅から乗車することに決めた。

(何のために高松まで来たんだ…)

ガックリ肩を落とし… チカラなくよめかぜが待つホームに戻る。

入浴せずに寝る。

そんな久しぶりの状況に、この旅の雲行きが怪しくなってきた。

ちなみによめかぜは家でお風呂に入ってから出発したため、事なきを得た。

せめてもの救いである。

最悪②

シングルツイン 9号車11番

そこが今夜の城だった。

重いスライドドアを開ける。

シングルツイン
二段ベッドとなっている。
出典:Wikipedia
しおかぜ
しおかぜ
何だこれ!? 狭!!

狭いことは覚悟していたが、まさかこれほどとは!

上記写真は廊下から撮っているのがお分かりいただけると思う。

逆に言えば、室内からは撮影することが出来ない。狭すぎて。

玄関(ベッドとドアの間のわずかな隙間)に立つことはできる。

抱き合うように、なんとか2人。

しかし荷物を置くスペースが無い。

スーツケース(機内持ち込み可サイズ)と、小さめのボストンバック。

3泊3日の荷物はそれなりに嵩張るものだ。

スーツケースが入る棚は… 無い。

となると選択肢はただ1つ、玄関の足元だけだ。

立てて置いた方が省スペースだが、コロコロ暴れるので寝かすしかない。

そうなると玄関はスリッパ(1人分)が置けるスペースが残るのみだ。

さて靴の置き場が無くなった。

階段は箱状になっており、それぞれ中にスペースがある。

いや、階段と言うよりハシゴといった方が良いかもしれない。

それくらいの急角度である。

その踏面を半分覆うかたちで、筆者の靴とボストンバックをそれぞれ押し込んだ。

よめかぜの靴は、その反対側のわずかな棚の上だ。

しおかぜ
しおかぜ
ちょっと1回出ようか。

ドアを開けると、お向かいさんのお尻が眼前に飛び込んでくる。

こちらもご夫婦のようで、狭い室内に苦戦している。

通路に立って荷物の整理をしているようだ。

我々もそこに立ちたいのだが、そんなスペースは残されていない。

よめかぜ
よめかぜ
…待つしかないね。

最悪③

21:26

いよいよ発車の時刻が来た。

発車後すぐに車掌さんによる検札が始まった。

現在我々の手元に残っているきっぷは、以下の3枚だ。

a. 乗車券 最寄り駅から横浜駅まで 2枚

b. サンライズ瀬戸シングルツイン2名利用 高松駅から横浜駅まで 1枚

やがてドアがノックされた。

しっかり準備していた、b. を渡す。

少しドヤ顔になっていたかもしれない(笑)

車掌さん
車掌さん
乗車券も拝見します。

(あ、そうなの?) 慌てて財布から出して a. も手渡した。

車掌さん
車掌さん
これだけですか?宇多津駅から高松駅までの乗車券は持たれてないですか?

(どういうこと?) 一瞬意味がわからなかった。

車掌さん
車掌さん
こちらの乗車券には宇多津~高松間が含まれていません。

この辺りの線形を知らないよめかぜは、ポカンとしている。

ピンと来た筆者は、一応抵抗してみる。

しおかぜ
しおかぜ
でもこの乗車券、高松行きの特急券と一緒に購入しましたよ?なのに含まれてないんですか?
車掌さん
車掌さん
そうですね。含まれていないので宇多津~高松間分、お一人様560円になります。すみませんが。

仕方なく1,120円を現金で支払った。

つまり、こういうことだ。

瀬戸大橋周辺の位置関係

青線が、筆者たちが実際に移動した経路。

そして乗車券のルートが赤線だったというわけだ。

特急券については、青線を完全にカバーできていたのだが、

乗車券については最短ルートで購入している赤線の状態となっていたのである。

同時に購入したにも関わらず、である。

乗車券を確認してみるも、「高松経由」とはどこにも書いていなかった。

予讃線、土讃線方面から高松入りし、乗車される方はご注意いただきたい。

ここでもう一度「作戦」の項を思い出して欲しい。

作戦

シャワーカードをGetすべく、始発の高松駅から乗車することに決めた。

そう、Get出来ていないのである。

今回の作戦は、完全に破綻してしまった。

素直に坂出駅で乗り換えておけばよかった。

ただただ余分な時間と、余分なお金を使っただけだった。

最悪④

しおかぜ
しおかぜ
ラウンジ行ってみない?

あまりの部屋の狭さに耐えかねた我々は、ラウンジに行ってみることにする。

隣の10号車、個室B寝台「ソロ」の廊下を抜けた先にそれはあった。

しおかぜ
しおかぜ
は、8席だけ…?

しかも既に若者たちで満席である。

酒とつまみで楽しそうだ。

失望顔で一旦通り過ぎると、奥の自動ドアが開いた。

するとそこには、シャワーを待つ親子連れが2組。

退屈そうな子供と目が合った。

シャワーにかかる時間を考察してみる

1枚のシャワーカードで6分間、お湯が出るらしい。

しかし途中で止めて頭や身体を洗うこと、

前後の着替えを加味すると、

1組に少なくとも10分程度はかかると思われる。

つまり1時間あたり5~6組といったところか。

シャワーカードの販売枚数は知らないが、

様子を見に行く⇒使用中⇒様子を見に行く⇒使用中

の無限ループが目に浮かぶ。

それが嫌なら並んで待つしかない。

よめかぜにこの話をしてみる。

よめかぜ
よめかぜ
買えなくて良かったんじゃない?めっちゃ待つことになったかも。

確かにそうだ。普段は22時過ぎには寝ている筆者にとって、

残されている時間は少なかった。

序章

ここまで、4つの「最悪」を語ってきたが、

これらはほんの序章にすぎない。

この後、始まる「極悪」に比べれば…

極悪

JR四国の線路は揺れがひどい。

行きの特急もそうだったが、サンライズもよく揺れていた。

部屋に戻った我々は、外の眺めを楽しむことにする。

ちょうど瀬戸大橋を渡るところだ。

しおかぜ
しおかぜ
全然揺れなくなったね。山陽本線、東海道本線は線路の規格が高いから、こんな感じであんまり揺れないと思うよ。

室内の照明を消すと、外がよく見える。

坂出工業地帯の照明が綺麗だ。いわゆる「工場萌え」である。

しばらく歓談していると、

不意に長いトンネルに入った。もう岡山県、鷲羽山トンネルを通過したのだ。

巨大な瀬戸大橋も、意外に短く感じるものだ。

しおかぜ
しおかぜ
さて、寝るとしますか。

岡山駅を出たあたりで、ベッドに入る。

ここからは、天下の山陽本線と、東海道本線。日本が誇る大動脈だ。

旧国鉄時代には特甲線(特別甲線)と呼ばれた高規格線路の実力を、

今こそ見せてくれ!!

震度

どうしてだろう?

座っている時よりも「揺れ」を感じるのは。

考えてみれば、背中全面で車両と接しているんだから当然のことである。

今回体験するまで知らなかった。

二段ベッドの下段で寝ている筆者でこれだ。

上段で寝ているよめかぜは、さらに「揺れ」を感じていることだろう。

天下の山陽本線と、東海道本線と言えども、所詮は在来線。

期待していた程の精密さ、剛健さは無くJR四国とさほど変わらない。

考えてみれば、わずか1,067mmの軌間上を120km/h程でぶっ飛ばし、

駅の前後ではポイントも渡るわけだから、揺れないわけがない。

しかも線路に依存する、上下動&左右動に加えて、

前後動まで強く感じる場面があった。

これはクルマで言うところの、アクセルオンからオフにあたる、

力行から惰行に変わる際、大きめのショックがあるように感じた。

これは運転手さんの技量によって差異があるところかもしれない。

または決して新しいとは言えない、車両の制御方式によるもの、

または経年劣化とも考えられた。

とにかくこれら全ての動きが合わさり、それは揺れに揺れた。

デシベル

筆者は毎晩、寝る時には必ず ”耳栓” を付けている。

以前心が疲れた時、不眠に苦しんだ頃の名残りで今も続けている。

もちろん今日も付けているのだが…

(うるさいな…)

夜行列車では小気味よいジョイント音を子守歌に…

なんて聞いたことがあったが、それを言った奴にグーパンをお見舞いしよう。

(何が子守歌だ。ただの騒音じゃないか!)

鉄橋を渡る時などは、特に盛大なものとなる。

都会にお住みの方ならわかっていただけるだろう、

ガード下、あれと同じだ。

急に来るそれは、さながら雷鳴のように感じた。

結果

(どうしよう。全然眠れない…)

夜半過ぎには

(もう勘弁してください…)

と、半ば祈るような気持ちで、

なかなか来てくれない朝を、待ち焦がれる気持ちにすらなっていた。

細切れでしか眠れず、多く見積もって2~3時間睡眠といったところか。

翌日のレンタカー運転に不安を残す結果となってしまうのであった(泣)

朝起きてから、よめかぜにも聞いてみる。

よめかぜ
よめかぜ
全然寝れなかった。バスや船の比じゃないね…。最初は酔うかと思ったよ。

全くもって同感である。

原因

ここで「部屋」の項を思い出して欲しい。

部屋

(サンライズツインは下段にあるから、眺望が良くないだろう)

という想像と、シングルツインの方が若干安価だったことから、

シングルツインを選ぶに至った。

ここだ。

ここで選択を間違ってしまっていたのである。

こちらの図をご覧いただきたい。

出典:JRおでかけネット

各部屋の種類と、位置を示した図である。

1階の青色がシングルツイン、筆者の部屋は11番の位置だ。

ここで鉄道車両を思い浮かべてみて欲しい。

そのタイヤ、つまり台車はどの位置にあるだろうか?

そう、シングルツインは台車の真上にある部屋だったのだ。

つまりこれが「震度」「音量」の最大の原因だったと考えられる。

レールからの入力は台車を介して車体に伝えられる。

しかも台車では走行用のモーターがうなっているのだ。

その音と動揺が、いち早く確実に伝わるのが台車直上、

つまりシングルツインの部屋だったというわけだ。

ではもう一つの選択肢、サンライズツインならどうだったのだろうか?

出典:JRおでかけネット

1階の紫色がサンライズツインである。

こちらは車両の中間に位置しているのがわかる。

しかも2階建て部分の1階。つまり、かなり低い位置だ。

実際に体感していないので何とも言えないが、

位置が低い、ということは「揺れ」も少ないことが想像される。

また台車直上ではないため、あの直接突き上げ揺さぶられるような感覚も

いくぶん軽減されるのではないだろうか。

そういえば、行きの特急も台車上の座席に座っていた事に気付く。

どうりで揺れたわけだ。

自由席だったのに…(苦笑)

まとめ

サンライズ瀬戸 出発前の雄姿(高松駅)

サンライズ瀬戸の乗車記はいがだったでしょうか?

実際に乗車してみないと、わからないことだらけでした。

心配していたきっぷの購入については、

窓口が1つしかない田舎の、みどりの窓口であっても

10:00ちょうどに無事購入することが出来ました。

乗車してからについては、

ほとんど寝る事が出来なかったため、ネガティブな面ばかりを記載しましたが、

もちろんメリットもあります。

それは何と言っても、夜に移動できる点ですね。

筆者たちも、平日の仕事が終わってから出発、

翌朝6:44には横浜駅の7番線に降り立っていたわけですから。

しかも夜行高速バスよりも早い。速達性も特筆すべき点です。

あとは鉄道ならではの定時性も挙げられるでしょうか。

サンライズエクスプレス最新の時刻表は、こちら

筆者の場合は知識不足から、描いた理想と違う結果となってしまい、

その結果、酷評。という道を辿ったわけですが、

これから乗車されるみなさんは、筆者の失敗を参考に、

ご自分のプランに合わせて乗車されてください。

1つだけ断言出来るのは、

夫婦2人旅なら「サンライズツイン」を選びましょう。

「眺望」よりも「快適性」を選んだ方が良いです。

あれだけ走行音がしていれば、階上の音も気にならないと思いますよ。

令和日本に唯一残る、定期寝台特急サンライズエクスプレス。

その貴重な体験は、今しか出来ないかもしれません。

問:これで鉄道が嫌いになった?

答:んなわけないっしょ!愛してる(笑)

上りサンライズからレンタカーへの乗り換え?は、こちら

横浜駅からニッポンレンタカーへの経路図
【最適解】上りサンライズ×レンタカーは横浜駅西口が最強上りサンライズ出雲×サンライズ瀬戸号からレンタカーへ乗り換え?る最適な方法を紹介しています。時間もお金もロスの無い、スムーズな乗り換え?をご希望の方は、ぜひ読んでみてください。お役に立てること、この上なしです!...

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

また次回の記事でお会いしましょう!